変異原性試験各分野での利用法

 

変異原性試験各分野での利用法

  1. 発癌物質のスクリーニング
    生活環境中に存在する化学物質から、発癌性のうたがわしいものを選別できます。

  2. 化学構造と生物活性との比較試験
    医薬品の初期段階で、同じような効果をもつ一連の同族化合物の中から、より安全性の高いものを選別できます。

  3. 混合物中の変異活性物質の同定
    天然物質などの成分を含む混合物から変異原性のある分画を選別できます。
    食品の熱分解物質あるいはタバコや自動車の排気ガスなどから高い変異活性を示すいろいろな芳香族炭化水素が検出されています。
    培養植物からバイオテクノロジーによって分解された有効成分などについて、原剤との同等性を比較する際に利用できます。

  4. ヒトへの有害性モニタリング
    化学工場あるいは医療機関に働く人々の健康管理に利用されています。
    喫煙者の尿中には、非喫煙者と比べてより多くの変異原性物質が含まれていることが知られております。

  5. 抗変異原性物質の検索
    ビタミンA、Cのように変異原物質に直接作用して不活性化するものや、ビタミンEのように変異原性の発現過程に作用するものなどが知られております。

  6. 既知発癌物質の作用機序の究明
    活性酸素類によるDNA傷害と変異原性の発現との関連が問題となっております。

    引用文献
    続 医薬品の開発 第11巻 : 第1章 変異原性試験法
    廣川書店

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