結果判定

 

結果判定

「陽性判定」―― 溶媒対照(0µg/mL)吸光度の2倍以上を呈すること
結果判定 陽性判定 溶媒対照(コントロールウエル)と比較して発色が高いウエルがあれば、その検体は変異原性を持っていると考えられます。溶媒対照と比較して発色が低いウエルは、検体が菌の生育を阻害した為と考えられます。

検体濃度と誘発される発色レベル(β-galactosidase活性):吸光度には一般に下図の関係があります。

0 : 自然誘発によるBasal Levelの酵素活性 ―-溶媒対照(0µg/mL)
Ⅰ: 検体の濃度が低く、誘発が起こっていない。
Ⅱ: 最適の濃度設定。 濃度依存の誘発が見られる。
溶媒対照(0µg/mL)と比較して吸光度が高いウェルがあれば、変異原性を持っていると考えられますが、「陽性判定」は溶媒対照(0µg/mL)吸光度の2倍以上を呈した場合です。
Ⅲ: 検体の濃度が高すぎるため、テスト菌に対して育成阻害が認められます。
Ⅳ: 育成阻害がさらに強まり、酵素活性はBesal Levelよりも低下します。

結果判定 検体濃度と誘発される発色レベル

 

判定例(AF-2:Benzene:L-グルタミン酸ナトリウム)

濃度
(µg/mL)
AF-2
(-S9)
0 0.340
0.0012 0.349
0.0037 0.395
0.011 0.506
0.033 0.756
0.1 1.233
0.3 1.903
0.9 2.153
判定例

「陽性判定」
AF-2は測定濃度0.033μg/mlで吸光度0.756を呈し、溶媒対照(0μg/ml)吸光度0.340の2倍
(0.680)以上を呈したことにより、本試験では変異原性陽性物質と判断します。

「陰性判定」
ベンゼンは濃度依存の誘発は認められるが、溶媒対照(0mg/mL)吸光度0.215の2倍(0.430)以上を呈しないことより、変異原性陰性物質と判断いたします。

L-グルタミン酸ナトリウムはどの濃度においても、溶媒対照(0mg/mL)吸光度0.284の2倍(0.568)以上を呈しないことより、変異原性陰性物質と判断いたします。

最小検出濃度(判定例)
本試験で陽性物質において、溶媒対照(0mg/mL)吸光度の2倍を呈した時の被検物質の濃度

例 Trp-P-1
測定した濃度と吸光度で対数グラフを作成し、溶媒対照(0mg/mL)吸光度0.207の2倍の吸光度0.414を示した、Trp-P-1濃度0.1mg/mLを、この試験の最小検出濃度とします。

濃度
(µg/mL)
Trp-P-1
(+S9)
0 0.207
0.007 0.219
0.04 0.297
0.26 0.568
1.6 1.046
10 1.187
例 Trp-P-1

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